安藤 ゆかり
2018年入社
[保育士]
はな保育 せきとり 主任
幼稚園で13年間勤務し、4年前に転職ではな保育へ。保育士歴は17年のベテラン。
上畑 優樹
2020年入社
[保育士]
幼児クラス担任
子どもたちに愛される2年目の男性保育士。将来の夢は、親子カフェを営むこと。
林 紗良
2020年入社
[保育士]
2歳児クラス担任
新卒ではな保育 せきとりへ。1年目は1歳児クラス、2年目は0歳児クラスを担当。
すべての保育士さんが働きやすい保育環境をつくるため、先生同士のコミュニケーションがとても盛んです。
お互いの保育のやり方について話したり、気になっていることを解決したりするために意見交換をしたり、アドバイスをもらったりする機会(先生たちは“ミーティング”と呼びます)を頻繁に開いているそうです。
今回は、そんな「はな保育 せきとり」で働く3人によるクロストークです。
林
ゆかり先生は、どうして転職しようって思ったんですか?
安藤
前の幼稚園に10年以上勤めて、そこも本当にとても良い園だったんだけど、保育士として長くやっていく中で「乳児さんも経験もしてみたい」と思ったのがきっかけ。
幼稚園で30人単位のクラスを見るのも好きだった反面、「私今、一人ひとり丁寧にかかわれてる?」と疑問が浮かんできて。自分の中では一生懸命のつもりでも、本当に子ども一人ひとりの気持ちや感情に気づけてるのか、どうしても葛藤があったんですよね。
「乳児のことを勉強したい」「少人数で子どもたちの主体性を育てられる環境で働きたい」という2つが、転職の理由かな。
上畑
ずっと、幼稚園で働いていたんですね。
安藤
そう。転職しよう!と思っていろいろ調べて、気になった園を3園くらい、見学しに行ったかな。はな保育は、乳児さんがとても落ち着いてて、最初すごいびっくりしたのが印象的だったなあ。食事の取りかたもとても上手で、「0-1歳って、こんなこともできるの?」ってびっくり。実際に見て、子どもの力ってすごいな、と一番感じたのが、はな保育だったので。
林
確かに、0歳児の担任のときにも見学の方が来ると「すごいね、こんなこともできるの!?」ってびっくりされたり、褒められることが多かった気がします。
安藤
あとね、ほかの園に園見学に行くと、おいしい話ばかりされるの(笑)。
上畑
おいしい話?(笑)
安藤
「安藤さんほどのご経験でしたら、すぐに施設長に…」とか、保育士歴が長いことによる良待遇の話ばかりで。保育の内容が知りたくて来たから、保育の話をしてほしいのに…って内心思ってた(笑)。
その点、ここの園長先生は、保育の方針とか、園長先生の考えとかをじっくり話してくださって、それに共感したのも大きかったかな。
林
園長先生が本当にすばらしくて、いつもいつも助けてもらっています。
いろんな資料や文献を提供してくださったりとか、2歳児がどんなおもちゃが好きなのかを写真で見せてくださったり。
子どもたちの遊び方や発達を、わかりやすく表とかにまとめてくださったこともあって、おかげでとても理解しやすく、今どの段階なのか、この遊びが次にどうつながって、どう広がっていくのかを把握できるようになりました。
安藤
本当に、うちの園長先生はすばらしい。
私もあんな風になりたいなと常々思ってます。
園長先生が、それぞれの年齢ごとの発達段階とか文献をうまく出してくれて、私はそれを受けて「こういうおもちゃを導入しようか」「こういう遊びを増やしていこう」と、現場の先生たちと一緒に考えてます。
上畑
先生同士のミーティングが結構頻繁に開かれるのがありがたいです。
特に新年度、新卒の先生も入って先生も入れ替わって、子どもたちもなかなか落ち着かない状況で先生同士の連携が難しいときも、ミーティングをしてもらえると意見交換ができたり、先輩からいろいろ教えていただけて…本当に助かります。
林
ミーティングは、私も本当にありがたいです。
わからないことも多いし、疑問やモヤモヤも解決できます!
上畑
今、幼児クラスを4人の保育士で見ていて、2クラスで2人ずつ配属されてますが、幼児クラスとして4人全員で同じ方向を向いていきたい気持ちがあるんですよね。
でも、僕もまだ2年目ですし、新卒の先生もいますし、ベテランの保育士さんとか、いろんな立場の人がいて、それぞれ保育への考え方も違います。
日々の保育の中で、他の先生に対して言いたいけれど言えなかったことをうやむやにするのではなく、ミーティングの場でしっかり伝えられるのって、とても良いことだと感じています。1対1で伝えるよりも、同じ幼児クラスを担当する4人で共有できるというのも大事だなあ、と改めて。
安藤
年上の後輩とか、ベテランの保育士さんとかに、気を遣って言えないのって誰にでもあると思うんですよね。
でもモヤモヤしながら保育をしてるより、出し合った方が絶対良い。勘違いもあるかもしれないし。
だからミーティングは上下関係とかなく「もうみんな思ってること言っちゃいなよ!」って感じですね(笑)。
林
言いやすい雰囲気なので、みんなではな保育をつくってる、という感じがします!
安藤
子どもとのかかわりも大事だけど、先生同士のかかわりも同じくらい大切。
特に新学期は、子どもたちも進級でざわざわしてるし、先生それぞれのやり方が違ったりもするし…。
私も主任という立場で現場を見ていて「あの先生、ちょっと困ってるかな、余裕ないかもな」っていうときに、園長先生にミーティング開きましょうか?って相談して、なるべく早めにミーティングするようにしています。
上畑
そうやって、ゆかり先生が園全体を俯瞰して見てくださるので、自分でも気づかなかったことに気付けたりします。
安藤
はな保育で働く保育士のみんなは、本当にがんばっていて、本当にすばらしいんだけど、先生たちが同じ方向を向いていないと、せっかくのがんばりも報われないというか…。
ミーティングで先生たちの思いを聞いて、解決策を探ったり、ほかの選択肢を手渡したりすると、次の日から先生の表情が変わることがとても多いんです。それはもちろん子どもたちにも伝わっていて、クラスの雰囲気もグッと変わるんですよね。
林
なるほど…! なんだか、わかるような気がします。
安藤
「子どもの表情が良くなったな」と思えるときは、きっと先生たちが同じ方向を向き出したということ。一人ひとりががんばっているぶん、子どもたちにも、周りで働く私たちにも伝わってくるんですよね。
さら先生もすごい変わったよね!?
林
自分ではあまりわかんないんですけど、周りから「変わったね!」って言われて、「ああ、変われたんだあ、がんばろう」って思えました。
安藤
さら先生は、新卒で入って最初の年に1歳さん、2年目に0歳さんで、その年は0歳児6人を、2・3年目の若い二人で担任してたんだよね。
林
はい。
大変でしたけど楽しかったですし、とても学びもやりがいもありました。
安藤
保育業界全体として、どうしても「経験年数が多い先生がクラスを引っ張っていって、新卒の先生が後を追っかけていく」っていう図になりがちなんですが、昨年0歳さんを担当していた先生たちを見ていて「経験年数とか若さとか、全然関係ない」って心底思えました。
子どもたちがとても安心して過ごしていて、よく遊んで、みんな本当にいい表情をしてる。それを見てると、年齢や経験だけじゃないなあ、って。
林
ゆかり先生…! うれしいです。
安藤
本当に後輩ながらにもすごいなあって思うし、後輩にも尊敬するところがたくさん。
幼児さんもだけど、乳児さんは特に愛着形成が本当に大事です。担当制で一人ひとりの子と向き合いながら、本当にその子にとって安心できる場所が作れてるのはすばらしいことだと思います。
それは新卒だろうがベテランだろうが関係なく、いかに心の底から愛情をかけながら、その子に寄り添いながら、一人ひとりの子どものことを見つめているか、だと思うんですよね。
林
でも本当に、最初は泣いてばかりで寝なかった子が、寄り添いかかわり続けていくことで、自分から布団にいくようになって、ついに自分で寝ていくようになって…。
成長を感じる場面がたくさんありました。
泣いてばかりだからって、泣きっぱなしにさせるんじゃなくて、寄り添うことでだんだん変わっていく、ということが実感できました。
安藤
0歳の後半で、もう自分でスプーン握って食事したり、お昼寝のふとんを持ってこようとしたり…。本当に成長著しいよね。
上畑
乳児さんからの積み重ねがあるからこそ、幼児さんも主体性のある子が多いと思います。
安藤
はな保育は、「これしなさい」「あれしなさい」ではなく、子どもたちの方から出てきたものに保育士が寄り添っていくっていう保育だから、乳児さんの頃から自分でやること、遊び込むことをやって来てるんだよね。
上畑
それは感じますね。幼児さんも、「これがやりたい!」「あれがやりたい!」と、主体性を持って遊び込めるのは、乳児の経験があるからだなあ、と。
サークルタイムで、椅子を持って丸くなって自分の思いを発言する場でも、本当にみんな「私はこう思うけど!」「どう思う?」って、主張し、周囲の意見を聞き入れることができているんですよね。
安藤
はな保育の方針は、子どもたちにとってもとても良い方針だなあ、と改めて。
上畑
子どもたちはもちろんですが、先生を伸ばしてくれる方針でもあると思うんです。
子どもの主体性を伸ばすために、先生の振る舞いというのは本当に大事で。園長先生とか、主任のゆかり先生が、すごいたくさん引き出しを持っていて、2年目の僕の経歴では1ミリも思いつかないようなアイデアやアドバイスをくださるので。
他にも経験豊富な先生がたくさんいらっしゃって、子どもとの向き合い方、寄り添い方を助言してくださるので、保育の幅がぐんと広がったと思っています。
林
ゆかり先生がお部屋に入ってくれると、みんなが「わー!ゆかりせんせい!」って寄っていくんですよね。
優しいし楽しいし、引き出しがたくさんあって本当にすごいなって。
みんな大好きなんですけど、ただ優しいだけとかじゃなくて、アメとムチがしっかりある先生、というか…。
安藤
え、これ褒められてる…?笑
林
めっちゃ褒めてます!!!笑
空気がピシッとなるときもあるんだけど、でもそれで子どもたちが怖がって「きらい!」とはならなくて、みんなゆかり先生のこと大好きで。
私もそうやって、アメとムチがしっかりした、みんなに好かれる先生になりたいです。
安藤
ここに転職するまで、私はただ保育が好きで「保育ができればそれでいい」って思ってたんです。
楽しいんですよ、保育って。子どもって、本当にかわいい。
でも、主任という立場で働くことで、先生たちの表情が変わるのを見るのも大きな喜びだと気づきました。
さら先生もゆうき先生も、ほかの先生たちもみんなとても一生懸命で、それゆえに「これしなきゃ…」「あれまだだった…!」って、いっぱいいっぱいになってることもあって。
でもやっぱり「保育って楽しい!」「子どもって可愛い!」っていうのを忘れないでほしいし、めいっぱい保育が楽しめるような職場環境をつくりたいと今はとても強く思っています。
あれこれ考えながら、いろいろ気にしながら悩みながら…ではなくて、子どもたちの可愛さにどっぷり浸かりながら純粋に保育を楽しんでほしいし、私の役目は、みんながそうやって保育の楽しさにだけ浸かれるような職場環境をつくることだと思っています。
先生たちがそうなってくれたら、子どもたちも絶対楽しいからね!
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